テンジン・ケンツェのブログ

南インドのチベット寺院での日々。

ダライ・ラマ法王御法話・灌頂@ブッダガヤ2

1月21日
一尊ヤマーンタカの灌頂。この日も午前午後の予定だったが時間前倒しで始まり午前中のみで終了した。前回の記事にも書いたが、この度の灌頂は一般参加者も対象に授けられる灌頂にしては毎日の誓約が長めである。どれを受けても六座グルヨーガは必須、それに加えて十三尊を受けたならばミクツェマ部分108回を含むガンデンラギャマ、一尊を受けたならば広略いずれかの一尊ヤマーンタカ成就法が義務付けられる。これをすべて行うと1時間近くかかるので、なかなか普通に仕事をしている者には厳しそうだ。私は今、勉強以外することのない生活をしているので誓約事項以外にも色々付け加えて長い日では合計で2時間ほどの勤行をしているが留学が終わり日本に戻ってふたたび働き始めたならば定められた最低限の行でないと難しいかもしれない。

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マハーボーディ境内

1月22日
この日と翌日は『金剛般若経』の講伝。様々な事情で直前まで公にされていなかった。遅めに会場に着いたら席が変わっていてキョロキョロしていたところ、Iさんが見つけてくださって無事みんなのいるところへ。なんと会場のど真ん中である。どうも法話をリクエストした団体が壇上の席へ移ったため、席が空いたらしい。法話は仏教一般に関するお話からはじまり、お経の内容に入ったあたりでこの日は終了。
その後、この日で最終日の方もいたのでみんなで昼食。このブッダガヤ滞在で何度も通ったタイ寺院のビュッフェ。静かな境内で美味しいタイ料理、インドの喧騒を忘れる居心地のよい空間である。

1月23日
金剛般若経』の講伝と白弁才天の許可灌頂。文殊菩薩(ヤマーンタカは文殊菩薩の忿怒のお姿)と弁才天の行とお加持によって、般若経の理解が飛躍的に高まるとのご配慮でお授けくださった。灌頂の前行が行われ、その後に法話、最後に灌頂という順に進んだ。この日は経典の本文がメインであり、法王様は繰り返し空の見解についての解説をなされた。しかし一度聞いただけではなかなか理解が追いつかないので録音をゆっくり聞きながら理解を深めたいと思う。
この日はブッダガヤを発つ日でもあり、時間的に法話を最後まで聞けるか分からなかったが11時半には終了したので法話も灌頂も最後まで参加することができた。
その後は電車でパトナへ向かおうとするも電車が1時間待っても来なかったためタクシーで移動。2300ルピーで4時間ほど。時間に余裕をもたせておいてよかった。夕方の便でデリーへ飛び、翌日のフライトに備えてホテルに一泊。明日からネパールである。

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金剛法座に礼拝するテーラワーダ僧と信徒。