テンジン・ケンツェのブログ

南インドのチベット寺院での日々。

バイラクッペでお買い物

前回の記事からしばらく開いてしまいました。実はヤマーンタカの灌頂の翌日、緑ターラーの許可灌頂があったのですが灌頂の中身以外はそれまでの法話や灌頂とほぼ同じ行程だったためブログに書けるほどのネタがなかったのです。

さて、ギュメ寺では10月19日から一週間、秋の休暇期間に入っています。もっと早く日程を知っていれば仏跡参拝かネパール旅行に行きたかったのですが、今回は間に合いませんでした。しかし折角のお休み、しかも雨季が終わり良い気候になってきたのでバイラクッペへ買い物に行きました。

イラクッペはギュメ寺からリキシャとバスを乗り継いで2時間ほどの場所にある南インド最大のチベット人居留区で、セラ寺、タシルンポ寺、ニンマ派のナムドルリン寺(通称ゴールデンテンプル)などが立ち並ぶ町。ギュメ寺の先生が言うには、ギュメ周辺には仏具店も仏教書店もないので、それらが必要なときはセラ寺周辺で購入するとのこと。

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鈴杵セット(Rs.2500)、ペチャと本(全部でRs.260)、ペチャを包む布(Rs.100)、香炉(Rs.160)

朝8時にリキシャを予約していたが時間を過ぎても来ない。何度か電話をして結局来たのは9時。インド時間炸裂。リキシャで最寄りの町フンスールまで30分、そこからバスに乗りバイラクッペに向かう。この日はバスの車内も道路も空いていて、途中のバスターミナルでの10分間の休憩を含めても1時間で到着。バイラクッペに里帰り中の友人(フランス在住)とその従姉妹と合流し、まずは金剛杵と金剛鈴を買うためにお店に連れて行ってもらった。仏具屋というほど品揃えが良いわけではなかったが、まずます満足できる品質と値段の鈴杵があったので購入。カパーラも欲しかったがその店にはなく、店主に聞いても「この辺ではあまり見ない」とのことだった。

そこからセラ・ジェ学堂付近へ移動し、衣屋さんで袈裟を見せてもらう。黄土色、黄色、オレンジ色などいくつか色違いがあったので上衣と大衣で同じ色のもの購入しようとしたが、店員の僧侶さんに「上衣と大衣は違う色にするのが普通だよ」と言われたので黄土色とオレンジ色のものを購入。もちろん私はチベット僧でも比丘でもないので使用するためではなく、参考資料。いつか使う日が来るかもしれませんが(笑)その後、すぐ近くにあるセラ・ジェ図書館付属の書店へ行くも11:30〜14:00は昼休みとのこと。尚、セラ寺のお堂もお昼時間は閉まっている模様。仕方がないのでバイラクッペ一番の観光スポット、ナムドルリン寺へ。ここは参拝者だけでなくインド人観光客も大勢いる。しかし7月に来たとき工事中だった本堂はまだ工事中で今回も入れなかった。唯一開いていたターラー堂にお参り。

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七条上衣(Rs.1400)と二十一条大衣(Rs.1650)

昼食はローカルレストランでチベット料理をいただく。インドに来て初めて豚肉を食べた。マイソール周辺はイスラーム教徒が多いせいか豚肉の扱いが少なく、肉屋でもヤギか鶏がほとんど。料理は美味しかったが結構塩辛い。食後はレストラン横の池を散歩。この池の魚はダライ・ラマ法王の御長寿を願って放生されたもので保護されているらしい。池のほとりに立つと鯉が集まってくる。鯉の餌用のビスケットも売っている。日本でおなじみの光景はインドにもあった。

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じゃがいもと豚肉炒め、青菜と豚肉炒め、煮豚。手前はティモ(蒸しパン)全部でRs.350

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群がる鯉。たまにナマズが混じっている。

そうこうしている間に14:00を回ったので再び書店へ。店員さんに色々尋ねながら『ヤマーンタカ一尊成就法』と『ガンターパ流チャクラサンヴァラ成就法』のペチャ、『中論ブッダパーリタ註』を購入。『チッタマニターラー成就法』も欲しかったが品切れ中だった。これで今回の買い物は終了。ペチャや衣の品揃えは満足だったが、仏具に関してはやはりネパールで求めるほうがよさそう。