テンジン・ケンツェのブログ

南インドのチベット寺院での日々。

ダライ・ラマ法王御法話・灌頂@ブッダガヤ1

1月15日
お昼過ぎにギュメ寺を出発しマイソールへ。バスターミナルのビル内にある安ホテルに宿泊。

1月16日
朝7時発の直通バスでバンガロール空港へ向かい、そこからビハール州の州都パトナへ。到着したのは午後6時ごろ、既に日は傾き霧が立ち込めていて肌寒い。北インドの冬を感じつつ、予約していた宿へ移動。しかしここでまさかの外国人宿泊不可。だったらネット予約に書いておいてほしい。向かいの宿なら泊まれるということだったので指定されたホテルに行くが、やはりダメ。大通り沿いのホテルなら大丈夫だというのでさらに何件が訪ねるがはやり外国人不可とのこと。結局、安宿は諦めて中級ホテルに宿泊。中級だけあってちゃんとお湯が出る。四ヶ月ぶりのお湯のシャワーを浴び、歩き疲れたこともあり夕食はルームサービスで済ませた。

1月17日
パトナ駅から列車でガヤーへ移動。ひどい混雑の上、インド人は並ばない。列車がホームに来た瞬間、窓からタオルや服などを投げ入れ席を確保したり、まだ降りている人がいるのに無理やり乗り込んだりする。しかし躊躇していると乗れないのでその押し合いに参加しなければならない。なんとか乗車し途中からは座ることもできたが朝の埼京線状態で3時間半はつらかった。もう二度と普通電車には乗らない。(前もそう誓ったのにまた乗ってしまった。)
ガヤー駅からブッダガヤーまでリキシャで移動し、予約しておいた仏心寺さんへ。荷物を置いて登録証を作りに行く。登録受付でギュメ寺の学校の校長先生に会う。その後、大菩提寺にお参りし、地理の把握のためにブッダガヤーの街を散歩する。ダライ・ラマ法王の法話だけでなくニンマ派のモンラム(祈願祭)も行われていたためチベット街かと思うほどチベット人が多い。宿坊へ戻ると仏心寺の御住職S師がいらっしゃったのでご挨拶。日本からの皆さんはリゾン・リンポチェの御法話に行ったとのこと。知ってたら一緒に行きたかったのだが、タイミングが合わなかった。その後、夕方に皆さんが戻って来られて翌日からの灌頂の情報確認に参加させていただく。驚いたのは種智院の授業で一緒だったNさんがいたこと。Nさんのご紹介もあり、皆さんとご一緒させていただくことに。感謝。

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マハーボーディテンプル(大菩提寺)周囲はチベット風の装飾であふれている。

1月18日
十三尊ヤマーンタカの灌頂1日目。朝6時に宿坊を出るも、実は会場がよくわかっておらずとりあえず大菩提寺方面へ。大菩提寺をうろうろし、通行人にたずねてみるもどうも会場はここではないらしい。ゲート13だと聞いていたが、そもそも大菩提寺にはそんなにゲートがないし広場もない。外に出て小銃を持ったひとに聞いてみるとカーラチャクラ・グラウンドだといって場所を教えてくれたのでそちらへ向かい、無事日本の皆さんのいる席に辿り着く。尚、会場へは携帯電話の持ち込みが禁止されているため宿坊に置いたままであり、連絡はもちろん、時計を持っていない私は時間すらわからなかった。さすがに時計くらいは買おうと思った。
ダライ・ラマ法王は入道場された後、しばらく準備の行をなさり、その後、登壇なさって灌頂が始まった。いつもの通り、法話を交えながらの灌頂であるが、今回は様々な宗派の人たちが集まっていたため超宗派的な話題が多かったように思う。クシャ草とスンドゥ(御守の紐)が配られお昼には終了。クシャ草は夢占いに使った後も捨てずに取っておいて、見るたびに灌頂のときのことを思い出すのが良いとおしゃられた。私は今までお焚きあげしていた…。
その後みんなで会場近くのミャンマー・タイ料理のお店で昼食。通訳のMさん、韓国のCさんも合流し、食事後は前日のリゾン・リンポチェのご法話ラマチューパについての説明会が行われた。

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菩提寺境内ではニンマ・モンラムが行われており大勢のチベット僧が読経したり五体投地したりしている。

1月19日
十三尊ヤマーンタカの灌頂2日目。この日は午前午後の予定であったが午前のみに変更され、開始時間が早まった。それとともに20日に予定されていたチャクラサンヴァラの灌頂は中止とのアナウンスがあった。実はこのチャクラサンヴァラの灌頂が今回の主目的だったので残念ではあったが、一連のヤマーンタカの灌頂もこの後のご法話もすばらしいもので、その残念さはすぐに消え去った。
また、今回は灌頂の誓約が少し厳し目で、前日も中国の人が「守れそうにないから灌頂をうけるのはやめておく」と言っていたくらいである。我々に入ってくる情報も交錯しており、定められた行の時間があまりに長くなりそうならやめておこうと思ったがギュメの先生に詳しく尋ねてみて、なんとかできそうな範囲だったので受法することに決めた。

1月20日
この日は中休み。洗濯をしたり買い物をしたり。ホコリと寒さで喉をやられていたのであとは部屋でゆっくりしていた。