テンジン・ケンツェのブログ

南インドのチベット寺院での日々。

ガンデン・ティパ猊下 御法話1日目

朝食時に「今日は授業ないよ」と言われたので理由を訪ねると、みんなで隣のお寺(歩いて20分くらい)にいらっしゃっているガンデン・ティパ猊下(ガンデン寺座主、ゲルク派管長)のご法話を聞きに行くというので同行する。チベット語が堪能でもっと雑談ができればこういう行事の情報なども事前に知ることができるのだろうが、まだまだそこまでは難しい。

法話会にはギュメ寺からも多数のお坊さんが参加し、会場のゾンカルチューデ寺本堂は満員に。我々ギュメの学生組はうしろの端の方に着座。開始直前になると外で待機していた少年僧達も本堂に入り我々の横の空いている床に座る。

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開始前の堂内

最初に帰依文や般若心経が唱えられ、その間に法話の資料としてペチャ(チベット式経本)のコピーが配られた。今回の御法話は『道の三要訣』。まだ法話が聞き取れるほどの能力がないのが残念。

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104世ガンデン・ティパ、ロプサン・テンジン・ペルサンポ猊下
途中の休憩ではバター茶とパン、法話の後半の途中にはペットボトルの水が配られた。そして法話が終わった後、日本の僧服で行っていたため僧侶に配る噠噺までいただいてしまった。知識としてこういう風習があることは知っていたが実際に見るのは(もちろん、いただくのも)初めてだった。ご高齢の上座から10歳に満たない少年僧まで一律に同額が配られる様子に、出家者の平等性の一面が感じられる場面だった。