テンジン・ケンツェのブログ

南インドのチベット寺院での日々。

ヤマーンタカ一尊の灌頂

午前中の授業時にユンテン先生から「今日は灌頂行く?」と尋ねられ、驚いて詳細を聞いてみるとガンデン・ティパ猊下がヤマーンタカ一尊の灌頂を行うらしい。参加してもいいのか尋ねてみると「君はいつも六座グルヨーガやってるから大丈夫」とのことで受法させてもらうことにした。

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ギュメ寺本堂のヤマーンタカ

14:00開始のため20分ほど前に会場のゾンカルチューデ寺本堂へ到着。例によって後方の隅に座っていたらまたもや壇上の席へ招かれる。正面左の三列目が開いていたので座っていたら、一列目にギュメ寺の僧院長と副僧院長がやってきて着座なさった。恐れ多い。その後、私の座っている席はスタッフ用に使うということで反対側に移動。なんと一列目、猊下の真横に案内される。恐れ多い。ふと大衆側に目をやると、お経を読む役に当っていて最前列に座っているユンテン先生と目が合った。戸惑う私に、先生は笑いながら「大丈夫、大丈夫」というような仕草をしてくださった。

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灌頂の内容は公開できないので省略。500人以上の受者が集まったなかで歯木の作法は壇上の受者のみ行った。この日は16:30ごろ終了。寝る前には夢占いのため配られたクシャ草を枕とマットレスの下に置く。

10月10日(火)
夢はいくつか見たが朝起きて鮮明に覚えていたのは「隠し持っていたものが見つかり奪われそうになるが、なんとか死守する」という吉夢なのか凶夢なのかよくわからいものだった。
この日も14:00に始まり、滞りなく進行。投華得仏は代表の数名のみだったので私は行わず。17:45に終了。やはり通訳の時間が入らない分、日本で受けるときよりは短時間である。

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十年以上、希望しながらもご縁がなかったヤマーンタカの大灌頂をようやく授かることができた。これでゲルク派密教の三大本尊(グヒヤサマージャ、ヤマーンタカ、チャクラサンヴァラ)すべての大灌頂を授かったので、身を引き締めてより一層修行に励んで行きたい。

 

ガンデン・ティパ猊下 御法話2日目

この日も前日と同様にゾンカルチューデ寺でのガンデン・ティパ猊下の御法話を拝聴。昨日と同じく後の隅のほうへ座っていると、開始前に声をかけられ「来賓席へどうぞ」と言われる。最初は丁重にお断りをしたのだが、その後顔見知りのお坊さんがやってきて同じことを勧められ、結局断りきれず壇上の猊下の真横の席へ通される。大変ありがたいことだがギュメ寺の先生方よりも上座であるため恐れ多く、緊張した。

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壇上の席。曼荼羅供養。


上の写真は施主さん(だと思う)が猊下にご供養を捧げている場面。中央に立っている僧侶さんの右側に少しだけ見えているのが施主の女性。下はその後、法話に先立って帰依文を唱えてるところ。

その後の流れは昨日とほぼ同様、御法話の内容は昨日の『道の三要訣』の続き。相変わらず内容の理解には程遠いが、以前より聞き取れる単語が増えている実感ができた。

ガンデン・ティパ猊下 御法話1日目

朝食時に「今日は授業ないよ」と言われたので理由を訪ねると、みんなで隣のお寺(歩いて20分くらい)にいらっしゃっているガンデン・ティパ猊下(ガンデン寺座主、ゲルク派管長)のご法話を聞きに行くというので同行する。チベット語が堪能でもっと雑談ができればこういう行事の情報なども事前に知ることができるのだろうが、まだまだそこまでは難しい。

法話会にはギュメ寺からも多数のお坊さんが参加し、会場のゾンカルチューデ寺本堂は満員に。我々ギュメの学生組はうしろの端の方に着座。開始直前になると外で待機していた少年僧達も本堂に入り我々の横の空いている床に座る。

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開始前の堂内

最初に帰依文や般若心経が唱えられ、その間に法話の資料としてペチャ(チベット式経本)のコピーが配られた。今回の御法話は『道の三要訣』。まだ法話が聞き取れるほどの能力がないのが残念。

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104世ガンデン・ティパ、ロプサン・テンジン・ペルサンポ猊下
途中の休憩ではバター茶とパン、法話の後半の途中にはペットボトルの水が配られた。そして法話が終わった後、日本の僧服で行っていたため僧侶に配る噠噺までいただいてしまった。知識としてこういう風習があることは知っていたが実際に見るのは(もちろん、いただくのも)初めてだった。ご高齢の上座から10歳に満たない少年僧まで一律に同額が配られる様子に、出家者の平等性の一面が感じられる場面だった。

ギュメ寺到着とFRO

9月15日、前日に予約しておいたシャタブディ・エクスプレスに乗ろうとバンガロールシティ駅へ。駅構内には不慣れな外国人に対して「追加料金が必要だ」などと声をかけてお金をだまし取ろうとする人がいるので注意。それを無視して出発ホームで列車を待つ。さすが全席指定の有料特急だけあって時間通りに出発。しかし席の番号振りがよくわからない。横一列に5席あるのに私の指定席は9番(窓側)になっている。先に座っていた近くの席のご婦人に聞いてみても窓際の席だという。発車後も誰も文句を言ってこなかったので席はあっていたのだろう。2時間でマイソールに到着。スーツケースが重いのでバスは使わずタクシーでギュメ寺まで移動。私の不在の間も部屋はキープしてもらっていたのだが、どうやら短期滞在者に貸したようでゴミが散乱し、床に泥汚れが。その日は掃除と荷解きで終了。

シャタブディ・エクスプレス内で出た昼食

9月17日、学校事務所で外国人登録に必要な書類を作ってもらう。インドでは180日以上滞在する外国人はFRRO(Foreigner Regional Registration Office)にて入国の2週間以内に滞在の手続きをしなければならない。インターネットで調べても「こうしておけば大丈夫」という最新の確定情報は少なく、FRROのウェブサイトを見ても正直よくわからない。どの情報源も「複雑」「面倒くさい」などと書かれており不安が募る。

9月19日、朝に事務長さんが「書類が揃ったので今日午後マイソールに行ける?一緒にいこうか?」と言ってくれたので同行をお願いする。昼1時に出発し、マイソールには3時前に到着。写真が5枚必要だが足りなかったので途中の写真屋さんで焼き増ししてもらう。ワンシート20数枚で100ルピー。警察の事務所(マイソールSPオフィス)で手続きは書類の確認をしてもらってあっさりと終了。数日後に登録が完了するのでサインと書類受取にこなくてはならないようだ。ギュメ寺はモンゴルからの留学僧が多く、頻繁に手続きに来ているため事務長さんと警察の窓口の方は既知の模様。その後は買い物をしてお寺に戻る。

9月25日、事務長さんに外国人登録の書類をいつ取りに行けばいいか訪ねると「今日でもいいよ」とのことで、ふたたびマイソールへ。この日はひとりで行くことにしたのでリキシャとバスを乗り継いで行き、手続きは5分もかからず終了。ただしPAP(制限地域への滞在許可)の期限が5月までなので更新したら持ってくるように言われる。

外国人登録のまとめ(今回の場合)

自身で用意するもの:パスポート、パスポートサイズの写真5枚
1)事務所で必要書類に記入、パスポートのコピー等必要書類を作ってもらう。
2)書類ができたらマイソールのSPオフィスへ行き書類と写真を提出。
3)数日後、再びマイソールのSPオフィスへ行き書類にサインをして書類を受け取る。

普通にFRROで手続きをしようとすると事前にオンラインフォームに入力などが必要なようだが、今回は不要だった。事務所かSPオフィスで代行してくれた模様。

旧友と再開

朝、列車のチケットを買おうと駅へ向かう途中、昨日のリキシャワーラーに声をかけられる。「駅まで行かなくてもそこで買えるからついて来い」と言うので一緒にすぐ近くの旅行会社(?)へ行き、チケットの予約を済ませる。翌15日11時発マイソール行きのシャタブディ・エクスプレス。この列車は指定席予約で食事まで出てくる高級な列車。事前に調べた所、一番上等な席が800ルピー弱、その下が400ルピー程度とのことだったが税金や旅行会社の手数料40ルピー込みでも350ルピーだった。

この日は夕方にバンガロール近郊の大学院でヨーガの勉強をしている友人と会う約束をしていた。彼とは学部時代同じゼミで卒業後10年以上会っていなかったが最近になってFB上で再開。彼は2年前からインドに留学していて、今回の私の留学に関してもたくさんアドバイスをくれた。

待ち合わせ場所はピザ食べ放題のお店ONESTA。宿泊ホテルからは少し離れていたのと、そのお店の周囲にはショッピングモールがあったため時間に余裕があれば買い物をしようと思い14時に出発。なんとか目的地に行くバスを見つけ乗り込むも酷い渋滞。空いていれば1時間で着くとのことだったが、2時間ちょっとかかってようやく到着。バスに乗っている最中に友人から連絡があり、彼の方も渋滞に捕まって遅れるとのことだった。店に着いたのは16:30。久しぶりに会った友人は昔とかわらず、ただ髭を伸ばしヨーギーの雰囲気が出ていた。彼は数年前からベジタリアンの生活をしているというのでベジタリアンピザの食べ放題を注文。店内は明るく、料理もとても美味しい。入った時間が早かったので空いていたが日が暮れてしばらくすると満席になるほどの人気ぶり。互いの近況や大学時代の話、仏教やヨーガ、今後のことなど話題は尽きず気づけば21時。バス停まで送ってもらい帰路につくが、この時乗ったバスは正規のバスではなさそうだった。行きのバスは制服の車掌さんが券売、運賃64ルピー、レシートも発行してくれる。帰りのバスは私服の少年が集金していて15ルピー、20ルピー渡したらお釣りが帰ってこなかった。もちろんレシートもなし。しかも目的地のバスステーションの中には入らず、そのすぐ手前で終点ということで降ろされる。このバスが許可を取ってるのかどうかはわからないけれど普通に利用客がいて生活に溶け込んでいる感じだった。いろんな商売があるものだ。帰りは道路も空いていて1時間ほどで到着、雨が降ってきたのでホテルまで走って帰った。

インドへの移動2017

9月12日22:00発で関空からエアアジアXにて中継地クアラルンプールへ。前回はマレーシアリンギットを持っていなかったので乗り継ぎ待ちの空港内で買い物ができなかったが、今回は関空で50リンギット(約1500円分)を両替。関空の両替所は50リンギット札のみ取扱の模様。翌3:30に到着。ラウンジは営業時間外だったが飲食店は営業しているところもあり、軽食とコーヒーで一息。普通の食事は20リンギット前後、飲み物は5リンギット程度から購入可能。クアラルンプール空港の両替所のほうがレートがいい上にクレジットカードが使用可能だったので関空で両替する必要はなかったかもしれない。

6:00発、チェンナイへ。3時間半のフライトでインド時間7:30に到着後、入国審査・荷物の受取・国内線ターミナルへ移動をしていたら8:35〆切のチェックインがギリギリの時間に。今回はIndiGO便。預入荷物はチェックインカウンターの前で検査をし、検査済みタグを付けてもらう必要あり。1時間でバンガロールに到着。空港からのシャトルバスにてバンガロールシティ駅近くのマジェスティックバスステーションに向かう。233ルピー。通常1時間ほどだが、高速道路入り口でトラブルがあったため2時間近くかかった。バンガロールに用がなければ空港からマイソールまでの直通のバス(800ルピー)もあり。

マジェスティック近くのホテルを予約していたのでチェックイン後、買い物へ。最初に向かったのはBig Bazzar。ここは大型のスーパーマーケットで食料品や日用品が一通り揃っているが目的のものがなかったので何も買わず。道中にリキシャの運転手が「買い物はここの店もいいよ」と言っていたMantri Square mallへ移動。こちらは専門店がいくつも入るショッピングモール。目的の鍋型の電気湯沸かしを1099ルピーで購入。洗濯物を干すピンチハンガーも欲しかったのだがBig Bazzarでもここでも見つからず。インドでは一般的ではないのかな?買い物を終えホテルに戻った。

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夕食のミールス。この後ご飯も出てきた。Rs.70